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movie and music

『lyin' eyes』(the Eagles)


Eagles - Lyin' Eyes - ( Alta Calidad ) HD

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    R.I.P.  Glenn Frey

 

 

 

 

 

 

 前回の投稿と同様、Eaglesの曲を紹介したいと思う。この曲は、昨年この世を去ってしまったグレンフライがボーカルのカントリーソング。個人的に、eaglesの中で最も好きな曲であり、最も好きなカントリーソングである。カントリーソングといえば、曲の構成からいうと非常にシンプル。主な楽器はギター、抑え目なドラムのみ。つまり、今の時代にありがちな、演奏で胡麻化すことができない、自身の声を如何に美しく聞き手の心に訴えかけるかである。並大抵の声の持ち主じゃ簡単には売ることができない、それがカントリーソングであり、そこがカントリーソングの魅力なのである。

 グレンフライに関して言えば、彼はeaglesの立役者。eaglesのメンバーは、皆リードボーカルができるが、代表曲はほぼ彼が務めていた。それだけあってか、やはり彼の声は素晴らしい。彼は、ややハスキーな声で人よりも高い声で歌うのである。カントリーソンガーにふさわしいボーカルである。

 今回の曲は、「lyin' eyes」。邦題はいつわりの瞳。billboardで2位。まさに、eagles初期を代表する曲である。爽やかな演奏コードに対し、歌詞は意外と暗い。そのギャップを知って初めてこの曲の良さを知るのである。

 

 

 

 

City girls just seem to find out early

都会の少女は早くから気づいてしまうかもね
How to open doors with just a smile

微笑みながらドアを開けることを
A rich old man

金持ちの老人と何をしたって
 And she won't have to worry

少女たちは何も気にしない
 She'll dress up all in lace and go in style

レースのドレスを着て、堂々と進むのさ

Late at night a big old house gets lonely

夜更けになると、老人の大きな家は寂しくなる
I guess every form of refuge has its price

隠れ家ってのはそれなりの代償がつきものさ
And it breaks her heart to think her love is

そのことで彼女の心を痛みつけてる
 Only given to a man with hands as cold as ice

だって、彼女の愛は氷のように冷淡な男にしか与えられてないから

So she tells him she must go out for the evening

そして、彼女は彼に伝える。「もう行かなきゃ」と
To comfort an old friend who's feelin' down

「落ち込んでる旧友をなぐさめなきゃ」と
But he knows where she's goin' as she's leavin'

でも、彼は知ってる 彼女が去ったらどこに行くのかを
She is headed for the cheatin' side of town

彼女は街はずれで浮気をしに向かってることを

You can't hide your lyin' eyes

いつわりの瞳は隠せないよ
And your smile is a thin disguise

笑顔なんてちっぽけなごまかしさ
I thought by now you'd realize

もう気づく頃合いだね
There ain't no way to hide your lyin eyes

いつわりの瞳を隠すことなんてできないってね

On the other side of town a boy is waiting

街はずれには、若い男が待っている
with fiery eyes and dreams no one could steal

燃えるような瞳と誰も想像できない夢を持つ少年だ
She drives on through the night anticipating

彼女はワクワクしながら車を走らせる
'Cause he makes her feel the way she used to feel

だって、彼は彼女のかつての心を取り戻させてくれるのだから

She rushes to his arms,

彼女は彼の腕に飛び込み
They fall together

一緒に抱き合う
She whispers that it's only for awhile

そして彼女は囁く、「あまり時間がないの」
She swears that soon she'll be comin' back forever

そして誓う、「すぐ戻ってくる」ってね
She pulls away and leaves him with a smile

彼から離れて、出ていく。笑顔で。

You can't hide your lyin' eyes
And your smile is a thin disguise
I thought by now you'd realize
There ain't no way to hide your lyin' eyes

She gets up and pours herself a strong one

彼女は起きると強い酒を飲む
And stares out at the stars up in the sky

そして空一面に広がる星々を見つめる
Another night, it's gonna be a long one

そしてまた、長い夜が過ぎる
 She draws the shade and hangs her head to cry

彼女はブラインドをしめ、手を抑えて泣き崩れる

She wonders how it ever got this crazy

どうしてこんな風になっちゃったんだろ
She thinks about a boy she knew in school

そして学生時代の彼を考える
Did she get tired or did she just get lazy?

疲れたのか、それとも怠惰になったのか
She's so far gone she feels just like a fool

彼女は酔って、気を失って、自分が愚か者のように感じてしまった

My, oh my, you sure know how to arrange things

あぁ、なんてことだ。君は物事の解決法を知っているはずだよ
You set it up so well, so carefully

上手に慎重にしていたはずだよ
Ain't it funny how your new life didn't change things

君の新しい生活が何も物事を変えていないなんてなんておかしなことだろう
You're still the same old girl you used to be

君はいまだかつての幼い少女と同じさ

You can't hide your lyin eyes
And your smile is a thin disguise
I thought by now you'd realize
There ain't no way to hide your lyin' eyes
There ain't no way to hide your lyin' eyes
Honey, you can't hide your lyin' eyes

 

 

 

 

 

 

 盛りな若者特有の悩みをうまく表現した歌詞な感じ。And stares out at the stars up in the sky. 個々の部分が個人的に非常に好きですね。想像しやすいようね表現技法で心にも残りやすい。こうやって少女は大人になっていくっていうのをフライは言いたかったのでしょう。

 

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 またこの映画、「taxidriver」。何回、紹介するねんって言いたいだろうけど、それほどこの映画とeaglesの関連性がある。いつわりの瞳では、愛とは何か、愛の形はこれであっているのか、この表現でいいのかというような苦悩をしている少女にスポットあてた作品であるが、taxidriverでも同じようなヒロインが出てくる。彼女は、彼氏にいいように使われ、彼女の体をダシに金儲けをさせられていた。そのままですね。この曲がリリースされたのは1975年。対してこの映画は1976年。絶対、taxidriverの監督マーティン・スコセッシeaglesの曲、特にdesperadoとlyin' eyesに触発されてるな、、、。

 

 

 

「Desperado」(the Eagles)

 


 


The Eagles- DESPERADO-HD

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  You better let somebody love you before it's too late.

   

 

 昔から、両親の影響で洋楽、特に70'~90'の曲ばかりを聞かされていたが、最近まで「訳」という作業を行っていなかった。メロディのみを楽しんでいたのである。そういう楽しみ方もあるだろうが、最近曲を作成していることもあってか作詞というプロセスが如何に重要であるのかを身に染みて感じ、洋楽だったら訳もすべきだ!と、いう考えへと変わったわけである。少年時代の私は、メロディを聴き「こういう歌詞だったらいいな」と自分なりの雰囲気や情景を想像していたため、その解釈が実際の訳と適合しているのかを比較すると非常に面白いものである。

 

 

 

Desperado, why don't you come to your senses?

ならず者よ、そろそろ正気を取り戻したらどうだい?
You been out ridin' fences for so long now

ずいぶん長い間、殻に閉じこもって独りぽっちのようだね。
Oh, you're a hard one

あぁ、なんという気難しいやつなんだ
I know that you got your reasons

君なりの訳があるってことは僕にもわかるよ
These things that are pleasin' you

でも、どういうわけか、君が好むそうした訳でも
Can hurt you somehow

君自身を傷付けることだってあるんだ

Don't you draw the queen of diamonds, boy

ダイアのクイーンは引くんじゃないよ
She'll beat you if she's able

可能ならば、奴は君を打ちのめすだろうよ
You know the queen of hearts is always your best bet
ハートのクイーンはいつだってベストな選択だってわかるよね
Now it seems to me, some fine things

ほら、テーブルの上にはいいカードがあるように
Have been laid upon your table

僕には思えるんだ。
But you only want the ones that you can't get
でも、君は手の届かないカードしかほしがらない。

 

Desperado, oh, you ain't gettin' no younger

ならず者よ、あぁ、過去に縋り付いてばかりじゃダメだって。
Your pain and your hunger, they're drivin' you home

苦痛や空腹が君を故郷に
And freedom, oh freedom well, that's just some people talkin'

そして、君を解放へと掻き立てる。あぁ、解放か、そんなこと話す奴もいるな。
Your prison is walking through this world all alone
君は、檻の中に入ったままこの世界を生き続けているんだ、たった一人でね。


Don't your feet get cold in the winter time?

寒い時、足が冷たく感じることはあるだろう?

The sky won't snow and the sun won't shine

空が雪を降らせることはなく、太陽も輝かないなんて、

It's hard to tell the night time from the day

夜と昼を区別することだって難しい。

You're losin' all your highs and lows

心の浮き沈み全部、君は失いつつある。

Ain't it funny how the feeling goes away?

そんな感情が逝ってしまったらこれほど面白くないことなんてないよね


Desperado, why don't you come to your senses?

ならず者よ、そろそろ正気を取り戻したらどうだい?
Come down from your fences, open the gate

殻から出てきて、一歩前に進みなよ
It may be rainin', but there's a rainbow above you

雨が降ってるかもしれないけど、空には虹がかかってるよ
You better let somebody love you (let somebody love you)

君は愛されるべきだ。
You better let somebody love you before it's too late

まだ、間に合うから。

 

 実は、投稿一発目をdoobie brothersのwhat a fool believesという、これも言わずと知れた名曲だが、曲を紹介しようと考えていたが、まぁなんとも難解すぎる、、。それに対してdesperadoは非常に容易で和訳しやすかった。

 この曲は、1973年にリリースされたEaglesの代表的な曲である。訳してても分かるようにこの曲は作詞家が友人に向けたメッセージ性の強いものであり、その歌詞と哀愁漂うメロディがうまくマッチし聞いている我々までもが I have to come to my senses. と思ってしまうほど感情移入しやすい曲になっている。

 要約すると、これに登場してくる"desperado"は、過去のトラウマが原因で人を愛することができない性へとなってしまったけど唯一の友人である作詞者が「目を覚ませ」という意味をこめて綴った曲だ。

 

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  この映画taxi driverにでてくる主人公も同じようなdesperadoである。海軍としてベトナム戦争から祖国へ帰ってきた主人公は、国民から祝福されるどころか人殺し扱いされ精神障害をわずらい人間不信へと陥った。そんなdesperadoがある事件を起こす、という物語だ。まさにこの曲にピッタリな題材だ。しかし、よく考えてみるとこの曲がリリースされた年1973年は、ベトナム戦争終盤の時代であり、もしかするとtaxi driverのdesperadoと同じような心境をもった人が街にあふれていたため、eaglesは彼らに、と、このメッセージ性の強い曲を届けたのではないか、と私は予想している。そう考えるとなんとも深い曲だ、、、。